「8×7+17=73を不正解とした教師」
どうも、初めまして。マルシル基です。
僕が書くつもりのブログには、凝った演出をする予定はとくにありません。
あしからず。
さて、今Twitterなどで、
「小2算数で8×7+17=73を不正解とした教師」が炎上しまくっているようですね。
この画像ですね。
小学校2年生の宿題として出されたもののようです。
「1ふくろ 8こ入りの チョコレートが 7ふくろと、ふくろに 入っていない チョコレートが 17こあります。ぜんぶで チョコレートは 何こありますか。」
間違いなく、
8 × 7 + 17 = 73
が正解だろうように思えます。
ですが、この教師は他生徒の
8 + 7 + 17 = 32
という答えを正解とし、73という答えを不正解としたのです。
それを親がおかしく思い、理由を教師に聞いたところ
「まだ習っていないかけ算を使っているため、不正解とした」
とのこと。
親はそれをTwitterで晒しあげ、見事炎上し、この教師はやたらめったら叩かれているということですね。
この理由、何がいけないんでしょうか?
この教師の明らかにいけない部分は、
・問題が「かけ算の重要性を知るため」のものであること
・「かけ算を使ってはいけない」というような注意書きがない
・「なにこれ?」というバカにしたニュアンスを感じる指摘。そして何がいけなかったのかは書いていないこと
・「8 + 7 + 17 = 32」が正解となっていること
これは、皆様が感じている教師という聖職者、その理想像からは考えられないことですね。
我々は、教師に、公正さや、きっちりとした(採点)基準などを求めてしまいがちです。
ただ、よく考えていただきたい。
宿題を、まだ習っていない方法で解いてきたわけです。
自分の家族に教えてもらったと捉えられてしまうのも、わからないことではありません。
もちろん、塾やベネ〇セなどで先の予習をしていてかけ算について知っていたりする小学生は多いでしょう。
また、知らないであろう解法を用いることを認めない教師の狭量を責めているのだという人も多いだろうと思います。
先に書いた、「教師」の概念的な理想像から離れている、と。
それは、どの職業でも同じことであるはずなのです。
僕は学生です。様々な教師と日々接することを強制されていますが────
公正でなく、自分勝手な教師などいくらでもいるのです。
程度こそありますが、顧客(教師の場合、生徒)よりも自分の都合を優先するという人が多いのです。
どのような立場の人でも、自分を優先していない人などいないでしょう。
炎上しているのは、自分の常識から見て完全なる悪であるから、寄ってたかって叩いているようですが、自らがその立場になり得るということに気づくべきなのです。
叩き方も、ここでは示すことはしませんが、ひどいものばかりです。
「人の振り見て我が振り直せ」。
これこそがこの事件から我々が得るべき教訓ではないでしょうか。
(若輩ゆえ、時がたつとまったく違う思想になるかもしれません。
また、これのみが正しいと、すべての人間がこう考えるべきなどと考えていません。
いち個人が、今このとき考えているだけのものですので、ご理解ください。)